人物写真の肖像権について2008/11/09 18:46

私は写真が好きだ。四季の風景、美しい花、勇壮なお祭り、イベント等を撮ったりしているが、積極的にコンテストに出展したり、インターネットに公開してはいない。特に祭りやイベント写真には、神輿を担いでいる人、パレードの踊り手、そして参加している人や背景に人物等が写っている場合があるので、出展や公開には肖像権の問題が引っ掛かかる。今日は、この肖像権について事例を元に皆さんのご意見を伺いたいと思っている。
1.肖像権の解釈
 私なりに肖像権と云うものを解釈すると、自己の肖像を写真、絵画、彫刻等として撮影されたり描かれたりしない権利、また、これを利用されない権利を云うのではないかと思う。これを犯さないため、事前に可能な限り対象者の同意を得ることが必要である。しかし、写真を撮影する場合、現実的にはいちいち同意を得ることは不可能である。そこで、承諾を得なくても肖像権を侵害しないのではないかと云う状況判断が必要と思う。つまり、撮影を客観的にみても承諾をしたことが推定できると思われる場合には、本人の承諾があったものと考えることができると思う。

2.肖像権の事例
 そこで、次の3つの事例について考えてみたいと思う。
(1).祭りのはっぴ姿で神輿を担いだり、太鼓を敲いたり、踊ったりする人。鼓笛隊やバトンガール等、特定の衣装でパレードに参加している人(芸能人・有名人含)を撮る。
(2).祭りの特定の衣装はしていないが、踊りやパレードのスケジュール に飛び入りで参加した一般の人(芸能人・有名人除く)を撮る。
(3).祭りやイベントの行事やスケジュールには参加していないが、祭り やイベントの会場で楽しんでいる一般人のスナップを撮る。
(4).プールや遊園地等の遊戯施設で楽しんでいる子供、家族、カップル、ギャル等を撮る。
 
3.事例の肖像権判断
 上記の事例について、肖像権について同意を得ない場合の判断を下記する。皆さんのご意見を伺いたい。
(1).はっぴ等を着ており、当然写真を撮られることは認識しており、肖像 権は侵害しない。
(2).一般人であるが行事に飛び入り参加しているので、常識的に写真は撮られることは認識していると思うので、肖像権は侵害しない。
(3).祭りやイベント会場にはいるが、プライベートに楽しんでいるだけなので、肖像権の侵害に当たる。
(4).完全にプライベートなので肖像権の侵害に当たる。

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