健康寿命を伸ばそう2015/10/07 17:23

私は今年70歳になって健康の大切さをしみじみ感じている。昨日(10/7)に厚労省は、2013年度に治療で医療機関に支払われた国民医療費が、40兆円を越したと発表した。年間の医療費が40兆円を突破するのは初めてである。国民1人当たり約31.5万円となる。65歳以上の1人当たりは約72.5万円で、65歳未満1人当たり約18万円に比較し約4倍になっている。これは、高齢化による罹病率アップや医療技術の高度化などが主な要因である。医療費抑制には、病気を予防し如何に健康寿命を延ばすかにかかっている。健康寿命とは、健康上の問題がなく日常生活を普通に送れる状態を指す。2013年の健康寿命は、男性が約71歳、女性が約74歳だそうだ。しかし、健康寿命と平均寿命の差は、男性で約9年、女性で約12年あるが、この期間は介護など人の手助けが必要となる。いくら平均寿命が伸びても、晩年は寝たきりという人生を私たちは望んでいない。人間が自立して人間らしい生活を送ることが最も大切で、平均寿命ではなく健康寿命を伸ばさなければならない。しかし、健康寿命を伸ばすためには何をすればいいのだろうか。ある記事によると、「テクテク・カミカミ・ニコニコ・ドキドキ」などと云われている。これは適度な運動(テクテク)、3度の規則正しい食事(カミカミ)、心の健康(ニコニコ)、五感を使った感動(ドキドキ)が大切である。普通に規則正しく働いていればこれらの要件はほぼ満たされるが、仕事を辞めて家にいると、これらの要件を毎日充足することはかなり難易度が高くなる。つまり健康寿命を伸ばそうとすれば、少なくとも70歳ぐらいまでは、働きたい人はすべて働けるような社会環境を整えること、個人的には、家に閉じこもらず積極的に社会に出て活動することが必要なのだ。ヨーロッパの高齢者ホームでは、ヘルパーが朝起こしに来て朝食に連れ出した後、個室には鍵をかけると云う。つまり部屋の住人は、医者の指示で横になる必要がある場合を除いて、夕食が終わるまで自分の個室には戻れないようにしているのだ。個室に自由に入れるようにすると、人はついつい安楽を求め、ベッドに横になる確率が高くなるという。すると、すぐに足腰が弱まってしまう。従って多少辛くても、リハビリルームや図書室、庭や町への散歩などで時間を費やす方が高齢者のためになるというのだ。私は頸椎と脊椎を患っているが、約40アール(40m×100mの広さ)の畑を耕し、夕方スポーツクラブで汗を流し、筋肉増強を図っている。内科疾患については、1回/年の人間ドックで確認している。お陰様で一時より健康になってきた。

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