取り戻そう!豊かな人生2017/03/15 14:30

田舎暮らしを捨て都会暮らしに憧れる。そして、マネー資本主義に取り込まれて行く。100年前に始まった豊かさを求めて発展した経済至上主義。この常識は世界中に広まりグローバル経済体制となった。ところが世界中が同じ常識で豊かさを追い求めてきたが、牽引してきたアメリカ経済が息切れを起こし、市場は賃金の安い新興国に奪われていった。凋落したアメリカ経済は、実態のないお金でお金を生み出す金融商品を作るマネー経済に突入してしまった。その馴れの果てがリーマンショクであった。実態のない経済の魔法が解けてしまったのである。その後遺症として信用不安を拡大させたユーロ危機、税収不足の日本国債1000兆円、先進国の長期金融緩和策でも経済再生無し、貧困になった中流階級の不満爆発、抜本的な政策を打てない現状政治に愛想をつかしたアメリカやEU各国でポピリズムの台頭。グローバル世界は分裂の危機にある。そんな中で、今最も必要なのは「やくざなマネー経済」から「かたぎの経済」に変えなければならないことだ。それが藻谷浩介氏他が提唱する「里山資本主義」なのだ。お金を出せば何でも手に入る都会暮らし、お金を稼ぐために子供を保育園に、朝から晩まで猛烈に働き、食事を作る暇もなくコンビニや外食三昧、靴下を洗濯する暇もなく新品購入、疲労困憊で休日はごろ寝。これで本当に豊かな人生なのか。頑張ったが会社はリストラ倒産。自分の人生は何だったのか。そんな時が突然やってくる。一時も早く自分の故郷の里山に戻るべきだ。里山には、お金に変えられない自然と、ご近所同志の絆や人間性がある。里山で豊かな人生を取り戻すのだ。