裁判員制度に思う ― 2008/11/30 21:34
2008年も早いもので残すところ1ケ月になった。政治不信、無差別・テロ殺傷事件、不況による生活危機等で今年も暮れようとしている。また、最近の発生した色々な事件の背景をみると、経済的な格差や教育貧困により、人々の絆がだんだん薄れ、個人を追い込む世の中になってきているような気がしてならない。今、人々は経済的にも心理的にも追い込まれているのではないか。その中で、これらの事件を裁く司法の歴史に、新たなページを開く裁判員制度が半年後に施行されようとしている。実施に先立ち11/29より全国一斉に裁判員候補者の通知が届いている。裁判員制度は、国民主権を司法の分野にも拡大すると云う主旨で導入されるが、今まで実施された同一事件の模擬裁判で、無罪から懲役何十年と判決のバラツキが大きくなっていると云う。一方、通知を受けた国民は思いもよらない通知に困惑している人、重圧を感じている人、意欲を示す人とマチマチであると新聞は報じている。このような世相の中で、凶悪な刑事事件を対象に導入されるこの制度は、判決の公平性に問題はないのか、受ける国民側も成熟した考えを持って臨めるのか等、実施にあたって色々な問題点を抱えているのではないか。事件を未然に防ぐ政策もないままに、裁く制度を変えることが本当に良いのか、施行日を延ばすことはできないのか、このような時期に導入することを心配している。
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