銀杏に映える町屋変電所2011/11/21 21:22

先週町屋変電所で行灯の赤レンガと銀杏まつりが開催された。去年は行灯に賑わう写真を撮ったが今年は家庭の事情で行けなかった。横川温泉から折橋を通って町屋に行った。誰もいない静かな町屋変電所の風景が心を癒してくれた。ここ常陸太田市町屋は,江戸時代には宿場町として栄え,現在もその名残をとどめている建物を見ることができる。明治44年1月には旧太田町などに電気を供給した町屋発電所が設置され,旧太田町とともに明治44年11月にはじめて電灯が灯り,町屋の人々は「電気見たけりゃ町屋へ行け」と誇りにし,町のシンボルになっていた。この建物は,町屋発電所の変電施設として建設され,背の高い煉瓦造・切妻屋根の建物に,寄棟屋根の建物がつながる外観に特徴がある。県内初期の発電関連施設の遺構として貴重である。また,碍子はフランス製とみられる。昭和30年頃まで変電所として利用されていたが,その後は地区の集会所として使用されており,町屋地区の保存会により周辺整備などが行われている。そして毎年11月に「行灯の赤レンガと銀杏まつり」が開催されている。

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